飯豊連峰 前衛 二王子岳 (1,420.3m)
中尾根下山

GPS LOG 9時天気図 9時気象衛星 一王子避難小屋
独標の積雪計測柱 山頂方向 裏五頭 青空に向かい登る
市街地に雪は無い 雨量計の鉄柱 山頂のモンスター君 飯豊連邦中央部
大日岳 陽射しが暖かい 三王子からの下り 三王子を振り返る
登山ルートを眺める 中尾根を下る 二王子神社が見えた 林道に下りる



個人山行 
ルート   登拝路下〜二王子神社〜一王子避難小屋〜三王子〜山頂、山頂避難小屋〜三王子〜中尾根〜林道
日 時      平成18年04月15日(土)
参加者     JHφWJU (上條)さん、JGφOPL(高橋)さん、JIφOII(田邊)さん、石井さん、池田さん、諏方さん、阿部さん、JJφLTQ(私)
       追いかけてきた、JEφDAE(坂場)さん、JIφHNC(若月)さん
行き先      飯豊連峰 前衛 二王子岳 
天 候       快晴晴れ後薄曇り
気 温       21日 −0.2度〜10.5度 (気象データは新潟06:00〜15:00)
          現地山頂付近 午前11時頃、−4度(手元寒暖計)
風 速     1M〜3M (気象データは新潟06:00〜15:00)
現地山頂付近 静穏〜3 メートル前後
風 向  北〜北西
       ウインドプロファイラ(高田12時 1km東4m・2km西北西1m・3km西南西6m)
目 的    個人山行・トレーニング
装 備    日帰冬山低山
登はん用具:ピッケル・アイゼン(使用せず)
冬山として、Wストックを下山時使用、ワカン
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具:カッパで代用・フリース
飲み物:水2L
食料品:握り飯3個、調理パン1個、インスタントラーメン1個 ハイカロリーゼリー2個
残 量:インスタントラーメン(ラーメンの配給あり)
その他 嗜好品

コースタイム        事 柄
05:45分 自宅発        コンビニに立ち寄り、買物
05:57分 五十公野       6時集合出発、ボクがまた一番遅い。でも遅刻じゃないよ〜
06:30分 駐車地点着     林道から、登拝路入口の下付近まで車が入る。(250m)
06:40分 駐車地点発  
06:51分 二王子神社     神社の雪が少ない(300m)
07:58分 一王子小屋前着  (725m)  汗びっしょり。水を被ったようだ。
08:06分 一王子小屋前発  
08:45分 独標         (994m)雪2.3M位だろうか?少ない。
09:43分 1,202mピーク     少し身体が冷えて楽になる。
10:00分 油こぼしの上     
10:20分 三王子        中尾根・高知山ルートを俯瞰する。(1,350m)
10:40分 二王子岳山頂着   素晴らしい飯豊の大展望だ。(1,420m)

12:15分 山頂非難小屋発
12:34分 三王子        (1,350m)
13:00分 中尾根とバワリ峰の分岐。(1,165m)
15:30分 二王子神社の本殿の屋根が見える (350m)
15:43分 林道に下りる      (288m)
15:56分 駐車地点      (250m)
16:28分 五十公野着
16:45分 自宅着

データ
TP積算距離    13.1km
TP移動時間    5:11
移動平均速度   2.5km
全体平均速度   1.6km
総上昇量      1,337m
以上GPSデータ
概略
前日の1月20日(土)にOIIさんとOIIさんの知人のT本さんと3人で新潟の東総合スポーツセンターのクライミングボードで練習をしていた。そうしたら、OIIさんの携帯に諏方さんから二王子のお誘い。練習後、3人でラーメンを食べていたら石井さんから私の携帯に同様の電話。天気も良さそうだし楽しみです。と二つ返事で快諾する。
が、当夜(20日)は正月の飯豊合宿の反省会・・・・飲み過ぎに要注意。とは思うのだが・・・さてさて。


記録
昨夜は、22時前には帰宅した。早く寝ようと思うが、ビールをまた一缶開けてTVを見てしまう。朝、起きると・・・・大丈夫。ふへへ〜二日酔いじゃな〜い。餅を食べてコンビニに寄り、集合場所に向かう。6時集合、出発で私は、3分前の到着。でも一番遅いというか、雰囲気は遅刻者。え〜・・・。WJUさんと、石井さんの車に分乗させて頂き、山に向かう。
南俣の集落に雪は無く林道を車で進む。上の田んぼ迄かな?と思っていたが、登拝路入口の少し下まで車が入れた。明るくなるのを待っている車が数台。

駐車地点で、準備をして登拝路に進み、二王子神社で皆さんで拍手をパンパン。そういえば、私は昨年の5月連休に縦走に入ってから、二王子には登っていない。雪の無い二王子は少し足が向かない。歩き出すと、直ぐに汗が吹き出る。量は呑んでいないつもりでも、昨晩、皆さんでワイワイ言いながら結構呑んでいたのだろう。汗、汗、汗。
本当に、こんな大量発汗は久しぶり。別に厚着をしている訳ではない。
手袋無し、上は長袖のアンダーに、カッターシャツの2枚。下はアンダーに冬用の登山ズボンにロングスパッツ、プラブー。ツボ足で登る。石井さん、OIIさん、私の昨日宴会組は顔を見ると、陸蒸気。ポッポッ〜。です。
誰かが、帽子を取ったら鍋の蓋を取った様だ。と話していた。

一王子避難小屋前で、一休み。何だろうこの汗の量は?
WJUさんの標識をボクのザックに付けて来た。誰かが、置いて行っても大丈夫な日だな。というが、何かあると、何を云われるか判らないので、持って行こう。となる。帰りにガスられ迷いでもすれば、せっかく標識を持ち上がり、三合目で置いていくなんて、何を考えているのだろう?と笑われるに決まっている。・・・・もっとも、この時点で標識をデポすれば、帰りは往路下山となったはず。

独標で雪は約2.3M位だ。少ない。昨年1月9日で独標で3.7Mだった。新しい雪と青空がキレイだ。何かに吸い込まれる様な青と白の世界だ。1,202Mピークの頃から身体が冷えてきて汗が収まり、ようやく調子が出てくる。GPSで鉄ポールの位置を記録していく。写真を撮ったり、GPSのポイントを採ったりとノロノロと進む。
目印のポールを1本づつポイントとして落としておく。鴨池付近から上部でホワイトアウトした場合、二王子は非常に難しい。茫洋とした感じで分かり難い。また、下山方向が西に向かって進行するので常に向かい風となりこれも案外辛いものだ。

油こぼしを過ぎると、雪の表面に硬さが出てくるけれど、上の新雪があるので問題なし。
油こぼしの上に出ると、高知山方向の視界が開ける。バワリ峰はこんな日なら問題はないのだが、地形が複雑で難しい。
誰ともなく、下山は中尾根を使おうとなる。視界の制限があるときは中尾根の降りは難しいと聞いたことがある。今日の晴天なら何の問題もない。まして、WJUさん、OPLさんが居られる。

9合目の雨量計の鉄塔は物凄いエビの尻尾だ。モンスター君状態だ。これなら、目印の鉄塔も曲がるワケだ。ここまで来れば、飯豊の主稜線が手に取る様だ。どんどん進んで、山頂の鐘吊りのモンスター君を眺める。
絶景だ。1月にこんな暖かで穏やかな日があるのだろうか?昨日は大寒なのに。凍傷の心配をする時期なのに、手袋を着けた以外、上着も着ないで下からそのままの格好で山頂に着いた。相当に妙な気候だ。山歴が一番長いOPLさんをして、こんな1月の二王子は初めてと仰っておられた。山頂は−4度くらい。でも、ほぼ無風なので暖かさを感じる。この大絶景に出会えて今日は、大儲けだ。そんな事をしているうちにDAEさんとHNCさんが到着。
枡取倉山まで今すぐ行けそうな感じがする。昨年5月の二王子〜門内の縦走路を眼でトレースする。石井さんと、行ったねぇ。と、しばし遠くに視線を送る。

写真を撮ったり南の方角、会越国境の山々の同定をああだ、こうだ言いながら楽しむ。小屋に入り楽しい食事だ。皆さん、結構色々な物がでてくる。阿部さんの角煮は絶品だ。(プロなので、それはとても美味しいデス。)
会山行で遠く、甲斐駒まで遠征し予備食として余っていた棒ラーメンを処分品として供して頂き皆さんで処分。腹がハチ切れんばかりに食事を楽しむ。あまりに豊かな食料品にシェラフがあれば泊りたい。と思う。でも時間が来てしまい中尾根経由で下山とする。

三王子までは、往路をトレースしていく。少し薄雲が出てきて遥か遠方の山を霞みが覆う。三王子でワカンを付けて長い斜面を下る。スキーなら快適な斜度だ。登りなら結構、堪える斜面だ。クラストした状態でここを下るなら、ピッケル&アイゼンが必要だ。
高知山から続くバワリ峰を眺めると、どうだろう?やっぱり難しい。視界の無い時、私は最低鞍部を見つける事ができるだろうか?バワリ峰から続く最低鞍部からの上りとの分岐をDAEさんにお聞きして確認する。DAEさんは、ここはこれがポイント。とか色々と教えてくれる。
また、地すべり地形、懸垂崖、地下水の染み出しによる湿生植物の話とかお聞きしながら下山する。私自身、皆さんの迷惑にならない程度にユックリと降りて、時々上方向を振り返り、風景を印象付けたり地形的特徴点を探す。上りなら何とか行けそうだが、下りはどうだろうか?小さな支尾根が案外細かく分岐しているので、視界の制限がある時の下りは難しいと思う。どちらかと云えば、ム沢の方に降りたくなるかも知れないし、下部では高知沢側に行きたくなるような気がする。

855M〜581Mの間が、傾斜が緩く案外時間がかかる。斜面が緩い分、薮も密で歩き難い。また、422M付近から見た南東側の地形も何だか面白い地形でやはり地すべり地形だろう。さらに下っていくと、二王子岳登山者用の駐車場の法面が見えてきた。だんだん神社が近づき、本殿の屋根が良く見えた。
最後に急な尾根を下ると林道にポンと飛び出て、ワカンを外して駐車場所に向かう。
駐車場所で身支度をして五十公野へ。
コンビニに寄って発泡酒を買って自宅着。




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